こんにちは、北海道大学の大学院でAIの研究をしているヒグマです。
 高専寮のリアルを語る連載、第2回はみんなが一番驚く「お金」の話をしようと思います。

まず、この数字を見てください。

月額、12,000円。

これが、私が5年間払っていた寮費です。 しかもこれ、単なる「部屋代」じゃありません。

風呂、光熱費、水道代込みで12,000円。 学校はすぐ近くなので、通学の交通費もかかりません。

食費が1食200円

他にも雑費で多少は取られますが、普通のアパートを借りるときの敷金礼金と比べたら本当に誤差みたいなものでした。

近所での一人暮らしと比べてみる

高専周辺のローカルな相場で考えても、この安さはちょっと異常です。もし学校の近くで普通にアパートを借りて一人暮らしをしたとします。 

家賃がだいたい月4〜5万円。 そこに自炊の食費や水道光熱費などの生活費が2万円ちょっと。

 どんなに切り詰めても、月に7万円くらいは飛んでいきますよね。

比べてみるとこうなります。

・寮生活:月3万円弱
 ・一人暮らし:月約7万円

その差、年間で約50万円。 

高専は5年制なので5年トータルだと約250万円もの差になります。

「学費が安い」ことで有名な高専ですが実はこの「寮のコスパ」も相当バグっているんです。

バイト? そもそも要りません(強がり..)

ちなみに、うちの寮は原則としてアルバイトが禁止でした。 (やれるのは4〜5年生になってから、それも土日だけです)

「バイトできないと金がなくて詰むのでは?」と思うかもしれませんが、まったく詰みません。 

なぜなら、お金を使う場所がほとんどないからです。
(使えない,使いにくいが正しいです)

 私の当時の小遣いは月1万円ほど。

そこには実家への帰省の交通費まで含まれていました。

じゃあその1万円を何に使っていたかというと、少しずつ貯金を積み立てて、休日に友達と遊びに行ったりうまくやりくりしていたと思います。

(※ もっとバイトして色んなところ行きたかった(泣)

……と、ここまでなら「高専寮、コスパ最強じゃん!」で終わる話なんですが... 
残念ながら良いところだけではありません。

250円の炙り鴨肉が、最高の贅沢だった

正直に言うと、小遣いの使い道にはもうひとつ、切実なものがありました。

「寮飯からの逃避」です。

詳しくは次回書きますが、寮のご飯はお世辞にもおいしいとは言えませんでした。 

私の母は料理がすごく上手な家庭で育ちました。

もちろん自分でもかなり凝った料理をするし、なにより祖父母が作るお米や野菜が旨すぎたのもあり舌が肥えてしまったのかもしれません。

その舌で食べる寮のご飯、特に「お米」は、正直かなりつらかったです。

だから今でも覚えています。

 イオンで買ってくる250円の鴨肉の炙りそれとレンチン用のパックごはん

これを部屋でこっそり食べる時間が、本当に幸せでした。

 あとはポテチと甘いコーヒー。

私の寮生活の幸福は、250円で買えました。

ただしそれは裏を返せば、250円のスーパーの総菜が「最高の贅沢」に感じるほど、日々のご飯が……ということでもありました。

次回は、寮のご飯のリアル。 朝の菓子パン、夜のA食・B食格差、そして「米」の話を書きます。お楽しみに!