専攻科は「研究を続けながら考えたい人」に向く
専攻科の強みは、本科から始めた研究を止めずに、進路を考える時間を2年間確保できることです。
自分も本科卒業時点では、行きたい企業も、将来やりたい仕事も明確ではありませんでした。ただ、研究自体は面白く、もう少し続けたいという気持ちはありました。
「決められないから残る」だけでは弱いですが、「研究・学会・院試準備に2年間を使う」と決めれば、専攻科は大きな助走期間になります。
専攻科を選ぶ主なメリット
研究を継続しやすい
本科で集めたデータや作った装置を引き継ぎやすく、成果を学会発表や論文へつなげやすいです。
学費を抑えやすい
国立高専の専攻科は、一般的な大学への編入より生活環境を変えずに済む場合が多く、総費用を抑えやすいです。
院試の準備時間を取りやすい
研究テーマと志望研究室を照らし合わせながら、大学院選びを進められます。
教員との関係を継続できる
自分の強みや研究過程を知る先生から、進学相談や推薦書の支援を受けやすいです。
逆に、専攻科が向かない人
現在の高専生活や研究室そのものを変えたい人には、専攻科が合わない可能性があります。
同じ校舎、同じ教員、近い人間関係が続くため、「大学へ行けば新しい自分になれる」と考えている人には物足りなく感じやすいです。
- 今の研究テーマを続けたくない
- 大学の授業やサークルを経験したい
- 学部段階から希望大学の看板を持ちたい
- 専門を大きく変えたい
この項目に強く当てはまるなら、編入を前向きに検討した方が納得しやすいです。
専攻科の2年間を無駄にしない使い方
入学前に「2年後の出口」を仮決めする
就職か院進かを完全に決める必要はありません。ただ、いつまでに判断するかは決めておきます。
研究成果の目標を数字で置く
学会発表、受賞、論文、共同研究など、卒業時に説明できる成果を一つ以上作ります。
高専の外へ出る
学会、インターン、共同研究、大学院説明会を使い、同じ環境に残る弱点を補います。
院試科目は早めに確認する
研究が忙しくなってから始めると間に合わないため、志望校の試験科目を1年目から確認します。
専攻科を選ぶ判断基準
専攻科は「楽だから残る場所」ではなく、研究と進路選択の時間を買う場所です。