卒業生の本音

高校生活と
勉強の壁

普通高校と同じ青春を想像すると、ギャップがあります。そして、中学まで勉強せずに点を取れていた人ほど注意が必要です。

書いた人:ヒグマ第1部/全4部読了目安 約7分

第1部では、高専の学生生活が普通高校とどう違うのか、そして中学校まで勉強せずに点を取れていた人がなぜ苦戦しやすいのかを話します。

01 / SCHOOL LIFE普通の高校生活を送りたい人は注意

まず、高専では普通高校とはかなり違う学生生活を送ります。

早い段階から専門科目、実験、実習、レポートが始まり、学年が上がるほど内容も難しくなります。

普通高校のように、クラス全体で大学受験を目指す雰囲気とも違います。学科によっては男女比が大きく偏っていますし、基本的に同じメンバーで長い期間を過ごします。

「みんなで大学受験に向かって頑張る」
「男女の比率が同じくらいのクラスで青春する」

高校を舞台にしたドラマや漫画のような生活を強くイメージしていると、「思っていた高校生活と違う」となる可能性があります。

ただ、高専に青春がないわけではありません。

文化祭も体育祭もありますし、部活動、恋愛、友人関係も当然あります。むしろ、高専の行事は学生が主体になって動かすことが多く、普通高校よりも大学のイベントに近い雰囲気があります。

私の高専の文化祭では、化学実験、ロボットの操作体験、学生が作った作品の展示、ゲーム大会など、高専らしい企画がたくさんありました。

普通高校とは少し違いますが、これはこれでめちゃくちゃ面白いです。

プログラミング、機械、電気、化学、建築などに興味がある人にとっては、同じ趣味を持つ仲間と過ごせる最高の環境になることもあります。

普通高校と同じ青春を送りたい人には合わないかもしれない。
でも、高専でしか味わえない青春も、ちゃんとある。

02 / STUDY HABITS中学まで勉強せずに点を取れていた人ほど危ない

高専には、中学校ではほとんど勉強しなくても高得点を取れていた人がたくさん入ってきます。

授業を一度聞けば理解できる。

試験前に少し教科書を見れば点が取れる。

中学校までは、それで何とかなった人も多いと思います。高専の低学年でも、最初のうちは理解力だけで乗り切れるかもしれません。

しかし、学年が上がると状況が変わります。

数学、物理、専門科目、実験、レポートなど、授業を聞いただけでは点を取れない科目が一気に増えてきます。試験期間には、十数科目の試験を受けることもあります。

そこで初めて、本格的な勉強が必要になります。

しかし、中学校まで勉強せずに何とかなってきた人は、そもそも勉強のやり方を知りません。

  • 何から手を付ければいいか分からない
  • 分からない部分の調べ方が分からない
  • 試験直前の暗記だけで乗り切ろうとする
  • 課題やレポートを後回しにする
  • 困っていても、先生や友人に相談できない

これが重なると、一気に単位を落とします。

高専で留年する人は、必ずしも頭が悪いわけではありません むしろ、中学校までは頭の良さだけで乗り切れてしまったために、勉強する習慣を身につけられなかった人が苦労します。

ここは本当に高専の怖いところです。

ただし、一度失敗したから終わりではありません。

最初は成績が悪くても、「このままではまずい」と気付き、勉強方法を変えられる人は十分に立て直せます。

高専で最後まで生き残るのは、最初から何でもできる天才だけではありません。自分の失敗を認めて、行動を変えられる人です。