卒業生の本音

友人・専門・
自己管理

高専では、全員と仲良くなる必要はありません。ただ、困ったときに話せる相手と、自分の失敗を修正する力が重要です。

書いた人:ヒグマ第2部/全4部読了目安 約8分

第2部では、高専生活を支える友人関係、15歳前後で専門分野を選ぶ難しさ、そして自由の裏側にある自己管理について話します。

03 / FRIENDS友人をまったく作らないのは厳しい

高専では、実験や実習、グループ課題など、班で活動する機会があります。

もちろん、自分の力だけで何でも解決できる人もいます。ただ、ほとんどの学生は、友人と教え合ったり、過去の試験について情報交換したり、分からない問題を一緒に考えたりしながら乗り越えます。

私自身も、友人に助けてもらったことは何度もあります。逆に、自分が理解できた部分を友人に教えることもありました。

高専では「持ちつ持たれつ」がかなり大事 全員と仲良くなる必要はありません。ただ、困ったときに話せる人を一人でも作っておくと、高専生活の難易度は大きく変わります。

だからといって、コミュニケーション能力が高くないと入学できないわけではありません。友達を作るのが苦手でも大丈夫です。

高専には、本当にいろいろなタイプの人がいます。

  • ゲームが好きな人
  • プログラミングが好きな人
  • 機械を触るのが好きな人
  • アニメや漫画が好きな人
  • 一人で黙々と何かを作るのが好きな人

普通高校では趣味が合う人を見つけにくかった人でも、高専では一人くらい話の合う相手が見つかる可能性が高いです。

04 / SPECIALTY専門分野に興味がないなら慎重に考えよう

高専では、中学校を卒業する段階で、機械、電気、情報、化学、建築などの専門分野を選びます。

これは、普通に考えるとかなり早いです。15歳前後で、「自分はこの分野を学びます」と決めるわけです。

もちろん、将来の職業まで決まっている必要はありません。ただし、その分野を何年間も学ぶことに強い抵抗がないかは、しっかり考えたほうがいいです。

次の理由だけで高専を選ぶのは危険
  • 偏差値が高いから
  • 大学受験をしなくてよさそうだから
  • 就職率が高いから
  • パソコンやゲームが好きだから情報系に行く
  • 親や先生に勧められたから

実際の高専で学ぶのは、「楽しそうなものづくり」だけではありません。

数学、物理、回路、材料、制御、プログラミング、設計、実験、報告書など、地味で難しい勉強もたくさんあります。

情報系だからといって、毎日ゲームを作るわけではありません。機械系だからといって、毎日ロボットを組み立てるわけでもありません。その土台になる理論や計算を、かなり勉強します。

専門に興味があれば、この地道な勉強も面白く感じられます。

しかし、専門そのものに興味がないと、「自分は何のためにこれを勉強しているんだろう」となります。

私の周りでも、専門科目の内容が本格的になってくる時期に、「思っていた分野と違った」「別の進路に進みたい」と悩む学生はいました。

入学前に確認してほしいこと 学科名だけではなく、授業内容、実験の内容、卒業研究のテーマまで一度見ておくことをおすすめします。

05 / SELF MANAGEMENT自己管理が苦手な人は危ない

高専は、比較的自由な学校です。ただし、その自由には自己責任がついてきます。

  • 課題やレポートの期限
  • 出席日数
  • 定期試験の勉強
  • 再試験への対応
  • 実験の予習と報告書
  • 部活動や寮生活との両立

これらを自分で管理する必要があります。

先生が毎回、「課題を出しましたか?」「試験勉強は進んでいますか?」と細かく確認してくれるとは限りません。提出期限を忘れていても、基本的には自分の責任です。

中学生の時点で、完璧に自己管理できる必要はありません。私も最初から何でもできていたわけではありません。

ただし、注意されても提出物を出さない。嫌なことをすべて後回しにする。困っていても誰にも相談しない。この状態をずっと変えられない人は危険です。

高専で伸びるのは、最初から完璧な人ではありません。失敗したあとに「次からどうするか」を考えられる人です。