第2部では、高専生活を支える友人関係、15歳前後で専門分野を選ぶ難しさ、そして自由の裏側にある自己管理について話します。
03 / FRIENDS友人をまったく作らないのは厳しい
高専では、実験や実習、グループ課題など、班で活動する機会があります。
もちろん、自分の力だけで何でも解決できる人もいます。ただ、ほとんどの学生は、友人と教え合ったり、過去の試験について情報交換したり、分からない問題を一緒に考えたりしながら乗り越えます。
私自身も、友人に助けてもらったことは何度もあります。逆に、自分が理解できた部分を友人に教えることもありました。
だからといって、コミュニケーション能力が高くないと入学できないわけではありません。友達を作るのが苦手でも大丈夫です。
高専には、本当にいろいろなタイプの人がいます。
- ゲームが好きな人
- プログラミングが好きな人
- 機械を触るのが好きな人
- アニメや漫画が好きな人
- 一人で黙々と何かを作るのが好きな人
普通高校では趣味が合う人を見つけにくかった人でも、高専では一人くらい話の合う相手が見つかる可能性が高いです。
04 / SPECIALTY専門分野に興味がないなら慎重に考えよう
高専では、中学校を卒業する段階で、機械、電気、情報、化学、建築などの専門分野を選びます。
これは、普通に考えるとかなり早いです。15歳前後で、「自分はこの分野を学びます」と決めるわけです。
もちろん、将来の職業まで決まっている必要はありません。ただし、その分野を何年間も学ぶことに強い抵抗がないかは、しっかり考えたほうがいいです。
- 偏差値が高いから
- 大学受験をしなくてよさそうだから
- 就職率が高いから
- パソコンやゲームが好きだから情報系に行く
- 親や先生に勧められたから
実際の高専で学ぶのは、「楽しそうなものづくり」だけではありません。
数学、物理、回路、材料、制御、プログラミング、設計、実験、報告書など、地味で難しい勉強もたくさんあります。
情報系だからといって、毎日ゲームを作るわけではありません。機械系だからといって、毎日ロボットを組み立てるわけでもありません。その土台になる理論や計算を、かなり勉強します。
専門に興味があれば、この地道な勉強も面白く感じられます。
しかし、専門そのものに興味がないと、「自分は何のためにこれを勉強しているんだろう」となります。
私の周りでも、専門科目の内容が本格的になってくる時期に、「思っていた分野と違った」「別の進路に進みたい」と悩む学生はいました。
05 / SELF MANAGEMENT自己管理が苦手な人は危ない
高専は、比較的自由な学校です。ただし、その自由には自己責任がついてきます。
- 課題やレポートの期限
- 出席日数
- 定期試験の勉強
- 再試験への対応
- 実験の予習と報告書
- 部活動や寮生活との両立
これらを自分で管理する必要があります。
先生が毎回、「課題を出しましたか?」「試験勉強は進んでいますか?」と細かく確認してくれるとは限りません。提出期限を忘れていても、基本的には自分の責任です。
中学生の時点で、完璧に自己管理できる必要はありません。私も最初から何でもできていたわけではありません。
ただし、注意されても提出物を出さない。嫌なことをすべて後回しにする。困っていても誰にも相談しない。この状態をずっと変えられない人は危険です。