こんにちは、高専を経て現在は北海道大学の大学院でAIの研究をしているヒグマです。

高専のイベントやバイト先で高専受験を考えている中学生や親御さんからよくこんな質問をもらいます。

「高専の寮ってどんな感じですか?ぶっちゃけヤバいですか?」

高専寮って正直...

15歳で親元を離れての集団生活。

不安になるのも当然ですよね。 私自身15歳から20歳までの5年間をその「高専寮」という特殊な環境で過ごしました。

だからこそ今回はネットの噂ではない「寮生活のリアルな5年間」を実際に住んでいた人間の生の声として包み隠さず書いていこうと思います。

この記事では、高専の寮生活が実際どんなものか知りたい人に向けて、まず全体像を整理します。費用、食事、風呂、一日のルールは、それぞれ詳しい体験談へ進めるようにしています。

──あれは15歳の春。 「寂しくて毎日泣いちゃうんじゃないか……」なんて心配をよそに私が入寮初日にルームメイトから浴びせられた言葉は今でも忘れられません。

「お前さ、その机やばくない?」

ホームシックで枕を濡らす……なんてドラマみたいな展開は一切なく最初に突きつけられたのは「俺って絶望的に片付けができない人間なんだ」という残酷な事実でした。

実家なら親が怒って終わりですが3人部屋の寮では同室の仲間にダイレクトに迷惑がかかります。

だから自分で直すしかない。

これが私の「寮生活の洗礼」でした。

「寮に入るのが当たり前」という異世界

私が5年間過ごした寮は、全校生徒の約2.5割(約250人)が暮らす巨大なコミュニティでした。 

2年生までは原則入寮強制」というルールがあったため、「寮に入るかどうか選ぶ」のではなく、「寮に入るのが当たり前」の世界です。

この特殊な環境が高専生活のすべてに影響してきます。

高専寮生活のメリット・デメリット

自分の経験だけで整理すると、寮生活の大きなメリットは、生活費をかなり抑えながら、同じ高専生と濃い時間を過ごせることです。

一方で、部屋や棟の環境差、共同生活の距離感、寮則や点呼のような管理の強さは、人によってかなりしんどく感じると思います。

このページではまず全体像を話し、寮費、食事、風呂、一日のルールは下の詳細記事で分けて書いています。

「きれいな棟」と「汚い棟」の残酷な格差

同じ寮費を払っているのに、寮には明確な格差がありました。

 寮には複数の棟が存在しますが汚いほうの棟は、梅雨になると容赦なくカビるし、部屋は狭いし、極めつけはトイレが臭い和式なんです....(泣き)

だから汚い棟の住人はどうするか? 

「大」のときだけ、わざわざ「きれいな棟」の洋式トイレまで移動するんです。

ちなみに私は運良く「きれいな棟」の3人部屋を引き当てました。

棟ガチャに勝った側の人間として「あー..大変そうだなあ」と彼らを静かに眺めていました。

取り締まられる側から、取り締まる側へ

これから、この高専寮での濃密な5年間を書いていきます。

飯のこと、風呂のこと、寮則ポイント制度のこと、こっそりやってた麻雀のこと。

なにせ私は1年生のペーペーから始まり、最終的には「寮長」まで、役職をひと通りすべて経験しました。

取り締まられる側と取り締まる側、両方の視点で書けるので、いくら高専が違えどリアルが伝わると思います。

次回は、みんなが一番驚くであろう「お金の話」。 

寮費、月額12,000円(1日3食のメシ代込み)。

この衝撃の価格破壊について書きます。お楽しみに!